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Amazon Web Services、 AWS Database Migration ServiceとAmazon RDS for MariaDBの2種類の新たなデータベースサービスを発表

Amazon Web Services、 AWS Database Migration ServiceとAmazon RDS for MariaDBの2種類の新たなデータベースサービスを発表

スキーマ変更ツールが用意された新しいデータベース移行サービスにより、 生産データベースから AWS への移行がほぼダウンタイムなしで可能に MariaDB は AWS 上のマネージドサービスとして最大 6 TB のストレージ、 3 万回の IOPS および高可用性のサポートを提供

2015/10/08 | 米国シアトル

スキーマ変更ツールが用意された新しいデータベース移行サービスにより、
生産データベースから AWS への移行がほぼダウンタイムなしで可能に

MariaDB は AWS 上のマネージドサービスとして最大 6 TB のストレージ、
3 万回の IOPS および高可用性のサポートを提供

Amazon.com(NASDAQ:AMZN)の子会社である Amazon Web Services, Inc. (AWS)は米国ネバダ州ラスベガスで開催されている AWS re:Invent で、企業が生産データベースを AWS に移行し、従来の商業データベースに伴うコストと複雑さの解消を容易にする新たなデータベースツールとサービスを発表しました。この新たなフルマネージ型の AWS Database Migration Service を利用すれば、Oracle、SQL Server、MySQL、および PostgreSQL の生産データベースをほぼダウンタイムなしで AWS に移行することができます。また AWS Schema Conversion Tool はデータベースエンジンの切り替えを容易にします。AWS はまた、その Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)が 6 番目となるデータベースエンジンとして、広く利用されている MySQL 互換のオープンソース MariaDB データベースをサポートすることも発表しました。最後に、AWS は 2014 AWS re:Invent で発表された新型データベースエンジンの Amazon Auroraが、AWS の歴史の中で最も急速に成長しているサービスとなったこともお知らせします。MariaDB のための AWS Database Migration Service およびAmazon RDS for MariaDB に関する詳細は、以下の URL をご参照ください。
https://aws.amazon.com/new/reinvent/database-services/

AWS Relational Database Services 担当副社長の Hal Berenson(ハル・ベレンソン)は「十万以上のアクティブユーザーを持ち、6 種類のデータベースエンジンを選択可能な Amazon RDS は、クラウド内でリレーショナルデータベースを運用する際のニューノーマル(新たな常識)となっています。Amazon Aurora の提供開始により、お客様にはオープンソースエンジンの価格で商用レベルのデータベースが持つパフォーマンスを提供できるようになりました。またこれにより、オンプレミスのデータベースを Amazon Aurora やその他の Amazon RDS エンジンに移行したいというお客様からの要望がさらに高まっています。AWS Database Migration Service とそれに伴う Schema Conversion Tool により、お客様には同じデータベースエンジンをオンプレミスから AWS に移行するか、あるいはオンプレミスで運用中の専用エンジンを Amazon RDS で利用可能なさまざまなオープンソースエンジンのどれかに切り替えるかをお選びいただけるようになりました」と述べています。
 

AWS Database Migration Service のプレビューが本日から開始
AWS Database Migration Service はお客様がオンプレミスで運用中のデータベースエンジンを AWS での運用に切り替える、あるいはオンプレミスで運用中の専用エンジンを AWS のオープンソースエンジンに切り替える作業を容易にします。これは非常に対費用効果に優れたサービスです。たとえば AWS Database Migration Service を利用した場合、お客様が 1TB のデータベースをオンプレミスから AWS に切り替えるための費用はわずか 3 ドルです。移行のための準備も容易であり、通常 10 分以内に完了します。データの移動と移行完了のための作業は AWS Database Migration Service がすべて行います。AWS Database Migration Service は 1 回で完了する移行にも利用できますが、お客様側で複雑なソフトウェアのインストールや設定を行うことなく、データベース間の継続的な複製に使用することも可能です。AWS Database Migration Service は複製と移行の進行状況を監視し、ネットワークやホストに障害が生じた場合にはお客様に通知し、また障害時には代わりのホストを自動的に調達します。データベースの移行にあたってお客様に発生する費用は、使用する計算リソースの時間あたり料金です。移行サービスの機能のひとつである AWS Schema Conversion Tool はデータベーススキーマとストアドプロシージャをデータベースプラットフォームからデータベースプラットフォームへ移植するため、アプリケーションを Oracle や SQL Server から Amazon Aurora、MySQL、MariaDB、および近く PostgreSQL に移行することができます。
 

Amazon RDS が MariaDB をサポート
Amazon RDS は 6 種類のデータベースエンジンをサポートするため、お客様はオンプレミスのシステムにおける運用の複雑さを感じることなく、使い慣れたリレーショナルデータベースをコストを大きく引き下げながら運用することが可能です。Amazon RDS は本日から MariaDB を完全マネージド型としてサポートしますが、これはお客様が AWS Management Console 内で何回かクリックするだけで MariaDB を展開することができ、Amazon RDS がソフトウェアのインストール、ストレージ管理、ハイアベイラビリティのための複製、およびディザスタ復旧のためのバックアップを含めてデータベース管理に伴う作業のすべてを処理することを意味します。

Amazon RDS の Provisioned IOPS(PIOPS)機能により、MariaDB は高速で一貫したパフォーマンスを維持しながら、データベースのインスタンスあたり最大 6 TB、3 万回の IOPS にまで拡張可能です。生産向けの MariaDB アプリケーションは、Multi-Availability Zone(MAZ)を使って展開することができます。Amazon RDS は自動フェールオーバー機能を備えた、同期スタンバイレプリカを運用します。Amazon RDS for MariaDB はまた地域を超えたスナップショットコピー運用もサポートし、ディザスタ復旧のため複数の地域にバックアップコピーを維持することができます。MariaDB のデータベースは、Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)を使って完全に設定とコントロールを行い、厳密なファイアウォールポリシーによって保護された、論理的に隔離された仮想ネットワーク内で運用することができます。
 

Amazon AuroraがAWSの歴史で最も急速に成長するサービスに
Amazon Aurora は Expedia、Alfresco、Earth Networks、ISCS、Nasdaq、PG&E、WeTransfer、the Washington Post、および Zumba などを含め、数千社もの企業の間で急速に普及しています。2015 年 7 月の一般提供の開始以降、Amazon Aurora は AWS の歴史で最も急速に成長するサービスとなっています。

Apps Associates の CTO である Kshitij Kumar(シュティージ・クマール)氏は「クラウド指向のアーキテクチャとエンタープライズグレードのパフォーマンスを持つ Amazon Aurora は、クラウドにおけるデータベースの未来であると私たちは考えています。私たちは Amazon Aurora への移行のメリットを認識できるようユーザーを支援していますが、OracleやSQL Server 内のストアドプロシージャやトリガを Aurora の同等の要素に変換するためのツールを備えた、新しい AWS Database Migration Service に感銘を受けています。Amazon Aurora と Database Migration Service との組み合わせは、ユーザーによるライセンス費用とデータベース管理者が費やす時間の両方の節約に貢献します」と述べています。

アマゾンウェブサービスについて
2006 年にスタートしたアマゾンウェブサービス(AWS)は、米国、オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、アイルランド、日本、シンガポールの各データセンター拠点を通じ、コンピューティング、ストレージ、データベース、データ分析、アプリケーション、開発などの広範なサービスからなるクラウド上で、堅牢で十分な機能を揃えた技術的プラットフォームを提供しています。世界 190 カ国以上で、スタートアップ企業、大企業、政府・官公庁など、100 万以上のお客様が AWS を利用し、素早い技術革新やITコストの削減、世界規模でのアプリケーションの拡張を実現しています。AWSに関する詳細については、以下の URL をご参照ください。
http://aws.amazon.com

アマゾン・ドットコムについて
Amazon は 1995 年 7 月に World Wide Web 上でスタートしました。Amazon は 4 つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾンウェブサービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービスです。

 

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