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Amazon Web Services、 AWSクラウドに、より迅速、容易にかつコスト効率良くデータを 転送可能な2つの新たなサービスを発表

Amazon Web Services、 AWSクラウドに、より迅速、容易にかつコスト効率良くデータを 転送可能な2つの新たなサービスを発表

2015/10/08 | 米国シアトル

AWS Snowballアプライアンスにより、高速インターネットを使用したときに比べ、
5分の1のコストで迅速かつ安全にテラバイトからペタバイト級のデータの転送を実現

Amazon Kinesis Firehoseはリアルタイムのストリーミングデータを
AWSに容易にロードおよび保存可能に

Amazon.com, Inc. (NASDAQ:AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc. は本日、米国ネバダ州ラスベガスで開催されている AWS re:Invent で、あらゆる種類およびサイズのデータを、より迅速かつコスト効率良く AWS クラウドに転送できる 2 つの新しいサービスである AWS Snowball と Amazon Kinesis Firehose を発表しました。AWS Snowball は、ペタバイト級のデータの転送アプライアンスで、アプライアンス当たり 50 テラバイトのデータを安全に AWS へ、または AWS から転送することができます。Amazon Kinesis Firehose は、ストリーミングデータを AWS にロードするための完全マネージド型サービスで、現在 Amazon S3 と Amazon Redshift で利用可能となっており、その他の AW Sデータストアには近日中に対応予定です。AWS Snowball と Amazon Kinesis Firehose に関する詳細は、以下の URL をご参照ください。
https://aws.amazon.com/new/reinvent/data-transfer/

現在、当社のお客様は多くのアプリケーション、およびアプリのログファイルからデジタルメディア、ゲノム情報、コネクティッドデバイスから送られてくるペタバイト級のセンサーデータに至るまで、さまざまな大容量のデータを AWS クラウドに転送しています。AWS Direct Connect は AWS ネットワークにつなぐ専用の高速回線を提供する一方、AWS Snowball と Amazon Kinesis Firehose は、大規模なバッチ処理向けにデータを転送する必要があるお客様や、異なる場所にデータを保存しているお客様、またはストリーミングデータを継続的にロードする必要があるお客様に最適なサービスです。今回発表されたこれらのサービスにより、AWS のお客様は大容量のデータ群およびストリーミングデータを AWS クラウドに、より容易にかつコスト効率良く転送可能な新たな 2 つの手段をご利用いただけるようになります。

Amazon Web Services のストレージサービス担当副社長の Bill Vass(ビル・バス)は、「AWS クラウドにより、企業はデータの収集、保存、分析、共有をより容易にかつコスト効率良く行えるようになりました。自社のデータには競争優位性につながりうる重要な情報が秘められていることを認識し始めたことで、お客様はより多くのデータを可能な限り迅速に AWS に転送したいと考えるようになっています。このようなニーズに応えるため、AWS Snowball と Amazon Kinesis Firehose は AWS にデータを転送する重要な 2 つのツールを提供します」と述べています。
 

大容量のデータを AWS に安全に最速で転送可能な AWS Snowball
大容量のデータを AWS に転送する必要があるお客様は、データをアップロードする際に時間がかかるという課題に直面しています。例えば、AWS にデータを転送できる全帯域幅が 100 メガビット/秒の企業の場合、その回線で 100 テラバイトのデータを転送すると、約 100 日もかかってしまいます。その際、企業には追加投資により帯域幅を拡張するか、自社ネットワークをアップグレードするという選択肢がありますが、多くの企業はクラウドにより多くのデータを転送するという理由だけで、そのような投資をしたいとは考えません。AWS では、この課題を解決するための一つのソリューションとして、100 テラバイトのデータを高速インターネット回線を使用した時のたった 5 分の 1 のコストで、かつ 1 週間未満という短期間で AWS に転送可能な耐久性および耐改ざん性を備えた暗号化されたポータブルなストレージ・アプライアンスである AWS Snowball を提供します。AWS マネジメントコンソールを使用してジョブを作成するだけで、AWS から直接、AWS Snowball アプライアンスが転送されるため、お客様はそれを受け取った後、自社のローカル・ネットワークにプラグインするだけですぐにお使いいただけます。AWS Snowball は、アプライアンス当たり 50 テラバイトのデータを暗号化し、転送可能なシンプルなデータ転送クライアントを提供します。また、複数の AWS Snowball アプライアンスを並列して使用し、同じタイムフレームでより大容量のデータを転送することもできます。お客様のデータが一つの AWS Snowball に完全にロードされると、その AWS シッピング・アドレスで E Ink シッピング・ラベルが自動的にアップデートされ、Amazon Simple Notification Service(SNS)、テキスト・メッセージ、または AWS マネジメントコンソールを通じ、その転送ジョブのステータスを追跡することができます。

AWS Snowball アプライアンスは、複数のセキュリティ・レイヤーを活用し、お客様のデータを保護します。耐改ざん性を備えたエンクロージャに加えて、AWS Snowball は、お客様のデータのセキュリティを確保し、完全な COC(Chain of Custody = 加工・流通過程の管理)を確実に実施できるように、業界標準の Trusted Platform Module(TPM)とともにエンドツートエンド間で 256 ビット暗号化を使用しています。AWS Snowball から AWS のデータストア(標準は Amazon S3)にデータを転送し終えると、米国標準技術局(NIST)のメディアサニタイズ・ガイドラインの定義する基準に従い、AWS Snowball アプライアンスからすべてのデータが消去されます。お客様には、すべてのデータが AWS に完全にロードされたことを知らせるレポートが送付され、それを確認した後、ローカル上にあるデータのコピーが削除されることになります。

独自のニュース、エンターテインメント、およびビデオを製作し、2 億人の月間ユニークビジターと 15 億人以上のビューアーに配信しているグローバル・メディア企業である BuzzFeed のテクニカル・オペレーション担当ディレクターの Eugene Ventimiglia(ユージーン・ヴァンティミリア)氏は、「世界有数のメディア企業として、当社は膨大な量のコンテンツを作成しており、それらを保存し、維持する必要があります。Amazon Glacier を基盤とするアーカイブソリューションを実装したかったのですが、当社の 250 テラバイトにもおよぶアーカイブデータは個々のディスク・ドライバ上に移行させるにはあまりにも膨大で、高速インターネット回線を使用しても、時間がかかりすぎました。今回の AWS Snowball のリリースは、この課題に対する当社の考え方を一変させました。今後は、AWS Snowball を使用することで、シンプルで、安全かつコスト効率に優れた方法で、総容量 250 テラバイトに及ぶ当社のライブラリを AWS に 1 週間未満で移行できるようになります」と述べています。

プロフェッショナル・メディアワークフローにコントリビューション、コラボレーション、および変革をもたらしているソニーの  Ci Media クラウド・プラットフォームのプロバイダーである Sony Professional Solutions Americas のソリューションズ・ビジネス開発担当副社長の David Rosen(デイビッド・ローゼン)氏は、「当社の多くのお客様は、ペタバイトのデータを持ちながら、限られた帯域幅のネットワークしか持ちあわせておらず、大規模なメディアワークフローのいくつかを Sony Media Cloud(Ci)に転送する際の障害となっていました。AWS Snowball は、この課題を解決してくれる可能性を秘めています。AWS Snowball をざっと見た限り、インターネット転送の代わりに、当社が AWS 内に有する膨大な量のメディア資産を安全かつコスト効率良く転送できそうなので、大変楽しみにしています」と述べています。
 

ストリーミングデータを容易に AWS にロードできる Amazon Kinesis Firehose
近年、モバイルデバイス、ソフトウェア・アプリケーション・サービス、ウェアラブル、産業用センサー、IT インフラストラクチャーなどを通じ、莫大な量のデータが生成されており、ときには 1 時間当たり数テラバイトに達することもあります。これらのデータをお客様が高スループットで収集、処理、分析するアプリケーションを開発できるよう、AWS は 2013 年に Amazon Kinesis ストリームを発表しました。多くのお客様は、Amazon Kinesis ストリームを使用して、ストリーミングデータを収集し、それらを Amazon S3 や Amazon Redshift にロードしていますが、そのためには Amazon Kinesis のデータストリームを管理し、カスタムコードを記述することでロードする必要がありました。しかし、今回発表された Amazon Kinesis Firehose により、これらの作業は一つの API を呼び出すのと同じぐらいに容易になります。Amazon Kinesis Firehose は、数十万の異なるソースからデータを収集し、それをリアルタイムに直接 AWS にロードします。お客様は、ただ AWS マネジメントコンソール内で Amazon Kinesis Firehose 配信ストリームを生成し、ターゲットとなる Amazon S3 バケットまたは Amazon Redshift テーブルを特定し、転送先に移動したデータのリフレッシュ頻度を設定するだけで済みます。また、Amazon Kinesis Firehose を設定することで、配信前に、特定の間隔でストリーミングデータをバッチ、圧縮、暗号化することもできます。

世界中に 250 以上のサイトを運営する世界有数のメディアおよび情報企業である Hearst Corporation のデータ・サービス担当副社長である Rick McFarland(リック・マクファーランド)氏は、「当社は毎日、当社のデジタル所有物で話題となっているコンテンツをモニターし、数テラバイトのストリーミングデータを生成しています。これらの情報は、当社にとって価値あるデータで、当社のビジネスインテリジェンスと製品開発にも役立てています。Amazon Kinesis Firehose を使用すれば、当社のウェブサーバー群を指定するだけで、後は何もしなくても、自動的にストリーミングデータを Amazon S3 に統合、圧縮、配信してくれるので、今からとても楽しみにしています。結果的に、複雑なデータパイプラインの運用が簡素化され、分析により注力できることから、お客様に最高のコンテンツを提供できるようになります」と述べています。

AWS Snowball および Amazon Kinesis Firehose は本日からご利用いただけます。AWS Snowball アプライアンスは、当社のウェブサイト(http://aws.amazon.com/importexport/request-access)から入手可能です。

Amazon Kinesis Firehose
は、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス(CLI)または AWS SDK からご利用いただけます。Amazon Kinesis Firehose は当初、米国東海岸(北バージニア)、米国西海岸(オレゴン)、および EU(アイルランド)地域で利用可能で、来月には他の地域へと利用可能地域を拡大する予定です。

アマゾンウェブサービスについて
2006 年にスタートしたアマゾンウェブサービス(AWS)は、米国、オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、アイルランド、日本、シンガポールの各データセンター拠点を通じ、コンピューティング、ストレージ、データベース、データ分析、アプリケーション、開発などの広範なサービスからなるクラウド上で、堅牢で十分な機能を揃えた技術的プラットフォームを提供しています。世界 190 カ国以上で、スタートアップ企業、大企業、政府・官公庁など、100 万以上のお客様が AWS を利用し、素早い技術革新やITコストの削減、世界規模でのアプリケーションの拡張を実現しています。AWS に関する詳細については、以下の URL をご参照ください。
http://aws.amazon.com

アマゾン・ドットコムについて
Amazon は 1995 年 7 月に World Wide Web 上でスタートしました。Amazon は 4 つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾンウェブサービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービスです。

 

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