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Amazon.co.jp、新サービス「Kindle Singles」を開始 ~米国で「電子書籍リーダーを買うべき最大の理由」と評価されたサービス~

Amazon.co.jp、新サービス「Kindle Singles」を開始 ~米国で「電子書籍リーダーを買うべき最大の理由」と評価されたサービス~

~池井戸 潤、中田 永一、本谷 有希子のフィクション短編や、 海外作家によるベストセラー・ノンフィクション作品がKindle Singlesストアに登場~

2015/04/28

Amazon.co.jp(以下Amazon)は、本日2015年4月28日より、著者が最も適切と思う長さで書籍を出版できるサービス「Kindle Singles」を開始いたしました。電子書籍の誕生以前は、著者は雑誌や書籍などの出版物の種類に合わせて文章の削減や書き足しを求められてきましたが、本サービスではそのような制約はありません。

「Kindle Singles」は、米ニューヨーク・タイムズ紙で「電子書籍リーダーを買うべき最大の理由」と評価されたサービスです。本サービスでは、著者が最も自然と思う長さで執筆した作品が編集され、電子書籍として提供されます。また、対象となる書籍は、通常30~150ページ(400字詰め原稿用紙換算、以下同様)で構成されており、フィクションからノンフィクション、著名な作家からこれまで出版経験のない著者によるものまで、様々な作品を厳選してお届けします。なお、Kindle Singlesに直接作品を提供した著者は、最大70%のロイヤルティーを受け取ることができます。

「Kindle Singles」の価格は、一冊99円~399円で、Kindle(Amazonの電子書籍リーダー専用端末)、FireタブレットおよびKindle無料アプリの両方に対応しており、開始当初、オリジナルの新作や翻訳作品を含む厳選されたフィクションとノンフィクションのラインアップを提供いたします。

<「Kindle Singles」の主なタイトル>
池井戸 潤著 「なるへそ」 (43ページ、199円)
直木賞作家・池井戸 潤氏が描く、寿司屋が舞台の巧妙洒脱なコミック・ミステリー。落語家ごぼうが招かれたのは、ミステリー作家や弁護士など、各界5人の専門家が集まって謎解きをする、「黒焦げ蜘蛛の会」。ごぼうの悩みは、恋わずらい。行方知れずの彼女の居所を巡り、侃々諤々(かんかんがくがく)の議論が繰り広げられるがーー?アイザック・アシモフ氏の名作『黒後家蜘蛛の会』のオマージュでもある、絶妙の一品!

中田 永一著 「ファイアスターター湯川さん」 (112ページ、99円)
冬のある日、俺の管理する古い木造アパートに、湯川四季という女性が引っ越してきた。以来、奇妙なことばかり起こる。虫は自然発火して灰になり、お風呂の湯は一瞬で温まる。彼女はいったい何者なのか?なぜ片腕の男は彼女の情報を欲しているのか?頼むからうちのアパートで火事だけは起こさないでくれ。中田永一氏が超常現象ミステリーを暖かいタッチで描くライトノベル。

本谷 有希子著 「〈この街から〉」 (31ページ、99円)
冬のあいだ人里離れた山小屋で、一人称の語り手は、ふわふわの白い犬に囲まれて仕事をし、壁にもたれて犬達に埋もれて眠る。この犬達はどこから来て、いつから彼女といるのだろうか。ある日、彼女が近くの町に行くと、人々の口から「犬」という言葉がひそひそと囁かれているのに気づき、まもなく不思議なことが起き始める。

エリカ・ハヤサキ著 「コーンの流砂にのみこまれて コーンの海で溺れた青年の記録」 (160ページ、299円)
2010年のある朝、イリノイ州の小さな町で、10代の少年4人が穀物貯蔵庫で作業をしていた。トウモロコシを貯蔵する巨大な銀色のサイロは、アメリカ中西部の風物詩だ。だがその朝、少年たちの命の明暗を分ける事故が起きる。皆が顔見知りである小さな町の住民たちは大きな衝撃を受け、悲しみに耐える日々を送ることになる。ロサンゼルス・タイムズ社の元特派員が執筆した本書は、生き残った勇敢で傷ついた一人の若者に焦点をあて、彼になにが起きたのか、事故後の2年間でなぜ彼の人生は収拾がつかないほど深刻な状況に陥ったかを掘り下げていく。

ミシュカ・シュバリー著 「ザ・ロングラン 人生を走り出す日まで」 (130ページ、199円)
20年以上アルコールに溺れていた著者シュバリー氏は、あるバーでのケンカをきっかけに、一滴も飲まない長距離ランナーに生まれ変わる。アルコール依存症者で薬物濫用者であった若者が、長距離走を通して自身の自滅的な習慣を抑制する経緯を、ユーモアあり、大胆さあり、そして温かみのにじむ作風で綴る。

ジェフ・ワイズ著「旅客機はどこへ消えたのか マレーシア航空MH370便の行方」 (150ページ、299円)
2014年3月8日、マレーシア航空370便は消息を絶った。それから1年以上経った今現在も、機体と乗客乗員239名は発見されていない。いったい、なぜ航空機は姿を消したままなのか?技術的な詳細を追求すればするほど、この出来事の奇妙さが浮かび上がってくる。航空評論家としてCNNなどにも出演する科学ジャーナリストである著者は、本書で数々の陰謀説と誤解を否定しつつ、このケースについて我々が知り得ることと、知り得ないことを明確に描き、比較してゆく。そのうえで画期的な新仮説を打ち立てる。事態の経過、不明機の飛行経路、考えられる容疑者、そして驚くべき目的地など、今だからこそ見えてきた、消えた航空機の全貌が明らかに。

Amazonは、プロの作家のみならず、新進の書き手の素晴らしい作品、また英語やドイツ語の「Kindle Singles」ベストセラー作品などを対象タイトルに追加していくことで、「Kindle Singles」の拡充を図る予定です。また、コミックの取り扱いも予定しており、中田永一氏のKindle Singles「ファイアスターター湯川さん」を原作とし、漫画家の児嶋都氏が作画を手掛ける同作品のコミック本の発売を予定しています。

池井戸 潤氏は次のように述べています。「『なるへそ』は、以前小説誌に書いたきり、どこにも収録されず埋もれていた短編(私にしては珍しく、パロディ)です。今回それが、Kindle Singlesによって“発掘”され、こうして発表の場を得られたのは幸運なことだと思います。」

アマゾン ジャパン株式会社のバイスプレジデントであり、Kindle事業本部長である玉木一郎は次のように述べています。「『Kindle Singles』に対する読者・著者・出版社からの反応は、世界的にも驚くべきものです。2011年に米国のKindleストアに登場以来、900作品近い本が出版されており、すでにイギリスやドイツでも展開しています。Amazon.co.jpのお客様にKindle Singlesを発表できることを大変嬉しく思います。」

また、「Kindle Singles」では、ジャーナリスト、作家、思想家、科学者、ビジネスリーダー、歴史学者、政治家、出版関係者の方からの作品の提出を受け付けております。ご出版にご興味のある方は kindle-singles@amazon.com までお問い合わせください。

「Kindle Singles」についての詳細は こちらをご覧ください。

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