Amazon Web Services、 Amazon EC2向けX1インスタンスの提供開始を発表
最新のメモリ最適化インスタンス・ファミリーとして、2TBメモリと高性能インテル・プロセッサーを搭載、大規模なインメモリ・データベース、ビッグデータ処理、HPCをサポート
X1インスタンスは、現在SAPが認定しているどのクラウドインスタンスより多くのメモリを提供
Amazon.com, Inc. (NASDAQ:AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc. は、本日、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)に対応した最新のメモリ最適化インスタンスである、X1 インスタンスの提供開始を発表しました。この X1 インスタンスには、現在 SAP が認定しているクラウドインスタンスとしては最大容量となる 2TB メモリが搭載されています。また、X1 インスタンスは、12 8個の vCPU に対応する 4 つの 2.3GHz インテル Xeon E7 8880 v3(Haswell)プロセッサーを搭載しており、Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)に対し、最大 10GBps の専用帯域幅を提供することで、SAP HANA などのインメモリ・データベース、Apache Spark や Presto などのビッグデータ処理エンジン、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ワークロードの実行に最適な環境を提供します。さらに、SAP S/4HANA、SAP Business Suite on HANA(SoH)、SAP Business Warehouse on HANA(BWoH)の認定も取得しています。X1 インスタンスの導入にご関心のある方は以下の URL をご覧ください。
https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/x1/
Amazon EC2 担当バイスプレジデントのマット・ガーマン(Matt Garman)は「Amazon EC2 は、インスタンスの品揃えを最も包括的に取り揃えており、お客様には群を抜いて最も充実した演算機能をお届けすることで、事実上いかなるワークロードにも対応します。当社のメモリ最適化インスタンス・ファミリー(R3 ファミリ)は、高性能データベース、インメモリ分析、エンタープライズ・アプリケーション向けにしばらくの間、高い人気を集めていました。しかし、インメモリ・データベースでより大規模なデータセットの分析を実行し、分析結果をリアルタイムで生成し、非常に大規模なキャッシュを生成するため、お客様からは、より大容量のメモリを求める声が多く寄せられるようになってきました。他の既存の Amazon EC2 インスタンスの 8 倍の 2TB メモリを搭載し、現在 SAP が認定しているどのクラウドインスタンスより多くのメモリを提供する X1 インスタンスはクラウド上での SAP ワークロード環境を一変します。この結果、お客様は初めて、コロケーションやオンプレミス・ソリューションの複雑性、コスト、俊敏性の欠如に悪戦苦闘することなく、AWS クラウドの弾力性、柔軟性、信頼性を利用して最もメモリ集約 型のアプリケーションを大規模で実行することができます」と述べています。
事実上全ての業界および地域にいる AWS のお客様は AWS 上で SAP アプリケーションを利用しており、ビジネスアプリケーション用に利用している世界で最も包括的なクラウドプラットフォームの俊敏性、拡張性、安全性および低コスト性を経験しています。今週前半に、AWS は GE Oil & Gas、Kellogg’s、Brooks Brothers、Ferrara Candy Company, GPT Group, Hoya Corporation, Lionsgate, Macmillan Publishers India, RWE Czech Republic, Zappos.com, and Bart & Associates Inc., など多くのお客様が AWS 上で SAP を利用していると発表しました。
1818 年に設立されたブルックス ブラザーズは、ファッションウェアとアクセサリーで米国をリードする小売業者です。ブルックス ブラザーズのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼 CIO である、サハル・ラハー(Sahal Laher)氏は「当社は既に『powered by HANA』による SAP の主要なビジネスクリティカル・アプリケーションの実行環境として、AWS を採用しています。2TB メモリ搭載の X1 インスタンスが加わることで、今後は、S/4HANA、Supply Chain Management(SCM/APO)、Fashion Management (FMS) powered by HANA などの最新の SAP ソリューションを、AWS の本番環境に短期間で導入できるようになります。当社はこれまで AWS プラットフォームを使用することで、収益を牽引する事業分野により注力することができました。今回の X1 でも同じメリットを実現できることに、大きな期待を寄せています」と述べています。
X1 インスタンスは、お客様のリクエストに従って米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)、欧州(フランクフルト)、アジアパシフィック(東京)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)にてご利用いただけます。また今後数ヶ月の間に他のリージョンにも利用可能になる予定です。