Amazon Web Servicesのクラウドコンピューティング プラットフォームがインドのデータセンターで利用可能に

Amazon Web Servicesのクラウドコンピューティング プラットフォームがインドのデータセンターで利用可能に

2016/06/29 | インド・ムンバイ

クラウドのパイオニアである AWS がグローバルなインフラストラクチャを
アジアパシフィック(ムンバイ)リージョンへも拡大
インドのお客様向けにビジネス構築やアプリケーション実行のための手段を提供

NDTV、Ola、STAR India、Tata Motors、Hike、Shaadi.com、Apeejay Stya、Svran Group、Hungama, ボンベイ証券取引所、 Lupin Pharmaceuticals、 Future Group、Macmillan Publishers India、Infosys、Cognizant、 Freshdeskなど多数の組織からなる
75,000超のお客様と、パートナーコミュニティが、新リージョンの設置を歓迎

世界をリードするクラウドコンピューティングプラットフォームを提供する Amazon Web Services, Inc.(AWS)は本日、アジアパシフィックリージョン(APAC)内で 6 番目となるアジアパシフィック(ムンバイ)リージョンの開設を発表しました。この新リージョン設立により、AWS が世界中の 13 のテクノロジー インフラストラクチャリージョンで展開するアベイラビリティゾーン(AZ)の数は 35 に達しました。75,000 を超えるインド国内のお客様がすでに他の AWS リージョンを利用し、短期間でコスト削減やイノベーションの加速、製品とサービスの開発期間短縮、および事業展開地域の拡大を達成しています。世界とインドのデベロッパー、スタートアップ企業、大企業、政府機関および非営利機関は、本日から AWS クラウドを活用することで、自らのテクノロジーアプリケーションをインド国内のインフラストラクチャ上で実行できるため、インド国内のエンドユーザへのサービス提供に伴うレイテンシをさらに短縮できるようになりました。AWS ムンバイリージョンの利用をご希望のデベロッパーは以下の URL をご覧ください。
http://aws.amazon.com/jp

この新たな AWS ムンバイリージョンは、開設時点で 2 カ所のアベイラビリティゾーンから構成されています。アベイラビリティゾーンとは単一のリージョン内に存在するそれぞれ別の場所に置かれたデータセンター群を指します。個々のアベイラビリティゾーンは独立した運営が可能なように設計され、それぞれ独立した電源、冷却、および物理的セキュリティを備え、低レイテンシのネットワークに接続されています。高可用性を重視する AWS のお客様は、複数のアベイラビリティゾーンでアプリケーションを実行することによって耐障害性をさらに高めることが可能です。

AWS CEO のアンディ・ジャシー(Andy Jassy)は「インドのスタートアップ企業や大企業は長年にわたって AWS を使用してきました。大半のインドのテクノロジー スタートアップ企業はそのビジネス全体を AWS 上で構築し、従来型の企業の多くはミッションクリティカルなコアアプリケーションを AWS 上で実行しています。これらの 75,000 のインドのお客様に加え、AWS の利用を切望している人々から、低レイテンシとデータ主権を必要とするアプリケーションを移行するために、AWS ムンバイリージョンの開設を求める声が寄せられていました。本日、ムンバイリージョンの開設により、従来と同じ従量課金制で、契約交渉や利用開始に手間取ることなく、世界中の AWS リージョンで享受できる比類ない機能を利用することで、お客様がアイデアからローンチまでを従来よりもさらに迅速に実現できることを喜ばしく思っています」と述べています。

AWS は 2006 年の設立以来、企業や組織がテクノロジーインフラストラクチャを取得し、運営するための手段に変革をもたらしました。世界中に 100 万を超えるアクティブなお客様を持ち、また 70 種類を超えるコンピューティング、ストレージ、データベース、アナリティクス、ネットワーキング、メッセージング、機械学習、モバイル、IoT、およびアプリケーションサービスを提供する AWS は、規模の大小を問わず、またあらゆる産業分野にわたり、ビジネスクリティカルなアプリケーションを展開するための新たな手段として広まっています。世界中の AWS リージョンはいずれも外部第三者による監査を定期的に受け、それぞれのリージョンが ISO 27001、SOC 1(旧SAS 70)、SOC 2 Security & Availability、PCI-DSS Level 1 などをはじめとする多くの厳しい基準を満たしていることが検証され、それによって AWS のすべてのお客様に高水準のセキュリティを提供しています。いずれの AWS リージョンでも、お客様のコンテンツはお客様自身が選んだリージョンから移行しないことが保証されています。AWS をご利用のお客様がどのようにセキュリティ、データプライバシ、およびコンプライアンス要件を満たすことができるかについての詳細は、以下の URL をご覧ください。
https://aws.amazon.com/jp/security

 

AWS アジアパシフィック(ムンバイ)リージョンに対し、インドのお客様からは歓迎の声

インド最大の自動車メーカーである Tata Motors Limited の CIO であるジャグディシュ・ベルワル(Jagdish Belwal)氏は「当社は 2012 年に AWS の利用を開始して以来、基幹のエンタープライズシステムのためのテストおよび開発環境などの負荷を着実にクラウドに移行してきました。弊社は世界最大級の CRM ベースのディーラー管理システムを運用しており、また 90 を超える制作中のデジタル資産やその他多くのアプリケーションを AWS 上に置いています。Tata Motors はデジタル資産をこのように運営することで 40 % の節約を達成し、また AWS によって可能となった高度な敏速性から恩恵を受けています。弊社が AWS に関して優先した事項のひとつとして、大きな変動や需要ピークを伴わない作業負荷におけるコスト削減が挙げられました。今後は AWS 上で実行することで作業負荷自体も同様の削減を実現できると期待しています」と述べています。

ベルワル氏はまた、「インドに AWS リージョンが設置されたことを非常に喜ばしく思っています。AWS のおかげで当社の IT チームはイノベーションに注力し、またビジネス面での要求により迅速に対応できるようになりました。かつて設定に数週間を要した環境も数日から数時間で実現できるようになりました。また業務の近代化と合理化を進める上で、すでに投資している社内の機器やテクノロジーを一定の期間活用することも重要です。AWS のおかげで、ハイブリッドアーキテクチャを使いながらクラウドへ移行していく “クラウドジャーニー”の進捗が非常に把握しやすくなりました。当社はすでに『どの作業を AWS に移行するか』ではなく、『どれほど迅速に、どれを次に移行するか』を検討する段階に至っています」と述べています。

インド有数のタクシーアグリゲータであり、またオンライン輸送ネットワーク企業でもある Ola は自社のビジネスをAWS上で構築しています。Ola の共同創立者兼 CTO であるアンキット・バティ(Ankit Bhati)氏は「当社は 10 億人のインド人のための移動手段を創出し、利便性とともに人々に選ばれる輸送手段を提供しています。この実現にはテクノロジーが最も重要であり、当社は AWS クラウドを使用することで優れた顧客体験を提供し、またお客様のための新しい機能やサービスのイノベーションを加速しています。当社はこれにより、インド全土の 100 を超える都市と 55 万人を超えるドライバーパートナーを結ぶビジネスを構築することができました。AWS のさまざまなビッグデータサービスやディープラーニング機能を使ってペタバイト規模のアナリティクスを実行することで、ドライバーパートナーを乗客の皆様の近くに配置することを可能にしています。AWS を利用すれば、数百の低レイテンシ API から構成され、毎日数百万件の要求に対応している、マイクロサービスを基盤とした極めて拡張性に富んだ弊社のプラットフォームに、1 日あたり 30 を超える変更を加えることが可能です。インドの AWS リージョンも試してみましたが、これはワールドクラスのインフラストラクチャであり、乗客の皆様にとっての顧客体験をさらに高めることに役立つと確信しています」と述べています。

Shaadi.com は世界最大のマッチングサービスであり、世界中のインド人に優れたマッチング体験を提供しています。People Interactive の CTO 兼エンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるケタン・ドシ(Ketan Doshi)氏は「ワールドクラスのテクノロジー企業となるための取り組みの一環として当社は AWS クラウドに移行しました。過去 15 年間にわたり、高水準の IOPS を必要とする独自のアプリケーションをいくつも開発してきました。AWS チームとの密接な協力を通じ、当社は AWS への全面的な移行を成功させました。AWS Database Migration Service を活用することによりデータベース移行に必要な時間を 40 % 短縮し、またそのいくつかを Amazon Aurora に移行することで 55 % のコスト削減を実現しました。他のデータベースについても Amazon Aurora への移行を検討しています。AWS for Auto Scaling を使ったコンピューティングリソースの計算を通じ、作業負荷のスパイクにも効率的に対応し、サイトのパフォーマンスを 50 % 向上しています。また AWS によってサーバレスアーキテクチャ(AWS Lambda + DynamoDB)の可能性も活用することができ、これは 80 % のコスト削減を生みました。弊社の Redshift データウェアハウスソリューションは 670 億のレコードを分析し、重要なビジネストレンドを生成しています。AWS にすべてを移行した顧客として、AWS がインドにリージョンを開設したことを歓迎しています。今後も引き続き最新の AWS サービスを導入し、イノベーションを加速するとともに、インドの人々が人生の伴侶を見つけるための手段を再定義していきたいと考えています」と述べています。

STAR India の完全子会社である Novi Digital は、インドの大手メディア・エンターテイメント企業の1社です。同社は AWS を活用し、インターネット経由で映画やスポーツイベントの生中継を配信する主力の OTT 放送プラットフォームである Hotstar を運用しています。Hotstar の CEO であるアジット・モーハン(Ajit Mohan)氏は「Hotstar はインド最大のプレミアムストリーミングプラットフォームとして、85,000 時間を超える量のドラマ、映画を 8 言語で提供し、あらゆる主要な世界のスポーツイベントをカバーしています。Hotstarは 2015 年 2 月に提供を開始して以来、世界最速で導入されたニューメディア・エンターテイメント向けアプリのひとつとなりました。同アプリは世界中で 6,800 万を超えるユーザーからダウンロードされ、デバイスとプラットフォームを超えた高品質な体験についてお客様からは絶賛の声をいただくとともに、高度に進化したストリーミング技術を背景にフォロワーを魅了しています。高可用性を備えた AWS クラウドの信頼性は、Hotstar が世界中のお客様を魅了するストリーミングサービスの構築、提供を実現するのに貢献しています」と述べています。


インドのクラウドの未来へ投資

急速に拡大する AWS Partner Network (APN)は、AWS クラウドのための革新的なソリューションやサービスを構築する、世界中の数万もの独立系ソフトウェアベンダー(ISV)とシステムインテグレータ(SI)から構成されています。この APN プログラムはビジネス、テクニカル、マーケティング、および Go-To-Market(GTM)面でのサポートを提供することにより、パートナーによる AWS を基盤とした優れたビジネスの構築を支援しています。インドでは APN プログラムに参加するパートナーの数が過去 12 カ月間に 80 % 以上増加しました。Infosys、TCS、Wipro、HCL、Accenture、PwC、Blazeclan、Minjar、Frontier、Intelligrape、Progressive、Cognizant、および Team Computersをはじめとする AWS の SI が企業の AWS への移行や AWS 上でのミッションクリティカルなアプリケーション展開を支援し、またフルレンジの監視、自動化、および管理サービスをお客様の AWS 環境に提供しています。インドの AWS ISV には SAP、Microsoft、Adobe、Druva、Freshdesk、Manthan、Indusface、Newgen、RAMCO、Seclore、Mediology、Mithi Software、Vinculum、Infor、Splunk、およびその他多くの企業が含まれ、AWS をホストとする、あるいは AWS と一体化されたソフトウェアソリューションを提供しています。お客様は AWS マーケットプレイス上で AWS クラウドのためのソフトウェアソリューションの検索、試験運用、および購入を行うことができます。https://aws.amazon.com/marketplace/

AWS は最新のクラウドコンピューティングテクノロジー、ベストプラクティス、およびアーキテクチャに関心を抱くインドのプロフェッショナルが、自らの技術的スキルをさらに高めることを支援するためのフルレンジのトレーニングと認証プログラムを提供しています。2016 年 1 月以来、AWS のさまざまなトレーニングイベントには 16,000 人を超える参加者が集い、クラウドテクノロジーや AWS のベストプラクティスを学ぶとともに、AWS クラウドのハンズオンのトレーニングに参加しました。この AWS Educate プログラムは授業でのクラウド関連の学習も推進しており、世界中の 500 を超える大学で導入されています。このプログラムは次世代の IT とクラウド分野のプロフェッショナルとなる人々のために学習手段を提供します。

AWS Activate プログラムはインドのスタートアップ企業に対し、AWS の利用を迅速に開始し、事業を拡大するためのリソースを提供します。AWS は Nascomm 10K、Sequoia Capital、Accel Partners、Nexus Venture Partners、Tlabs Accelerator、GSF Accelerator などをはじめとするアクセラレータ、インキュベータ、シード/ベンチャーキャピタルファンド、およびスタートアップ支援組織と提携し、トレーニング、AWS クレジット、実際に人が担当するテクニカルサポート、およびその他のサービスを提供しています。

AWS のお客様が自社のウェブサイト、アプリケーション、およびコンテンツをインド国内のエンドユーザにさらに迅速に提供できるよう、AWS はこのほど、Content Delivery Network(Amazon CloudFront)と DNS サービス(Amazon Route 53)のための AWS ポイントオブプレゼンス(PoP)をデリーに開設しました。これはムンバイとチェンナイに次ぐインド国内では 3 番目の AWS PoP であり、また米国、欧州、アジア、オーストラリア、および南米に配置された 56 のエッジロケーションによるグローバルな AWS ネットワークの一部でもあります。
ムンバイ、ニューデリー、ハイデラバード、バンガロール、チェンナイ、およびプネのオフィスには、インドのお客様による AWS クラウド利用を支援する、アカウントマネージャ、ソリューションアーキテクト、テクニカルサポートエンジニア、プロフェッショナルサービスコンサルタント、およびその他さまざまな分野のスタッフから構成されたチームが配置されています。インドのお客様には Amazon がインド国内に置く営業法人を通じて請求と支払手段が提供され、クレジットカードまたは銀行振り込みによるルピー建ての支払いに対応しています。また AWS は最近バンガロールに AWS Technical Support センターを開設し、地域の人材により世界中の AWS のお客様に不具合の是正からアプリケーション開発、アーキテクチャ、およびベストプラクティスに関するアドバイスまで、あらゆる種類のサポートを行っています。今回の AWS ムンバイリージョン設置は、インドのお客様による AWS クラウド上でのビジネス構築とアプリケーション実行を支援するその他さまざまな投資とともに、Amazon がインドにおけるコミットメントの一環として発表した 50 億ドルを超える投資の一部です。

アマゾン ウェブ サービスについて

アマゾンウェブ サービス(AWS)は 10 年の間に、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドプラットフォームになっています。AWS は、米国、オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、アイルランド、日本、韓国、およびシンガポールの 12 の地域の 33 のアベイラビリティーゾーン(AZ)で、コンピューティング、ストレージ、データベース、アナリティクス、モバイル、モノのインターネット(IoT)、およびエンタープライズ向けアプリケーションに関する 70 種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、急速に成長しているスタートアップ企業や大手企業、および有数の政府機関を含む 100 万以上のアクティブなお客様から、俊敏性をさらに高めると同時にコスト削減を実現するインフラエンジンとして信頼されています。AWSの詳細については以下の URL をご参照ください。
http://aws.amazon.com


アマゾン・ドットコムについて

Amazon は 1995 年 7 月に World Wide Web 上でスタートしました。Amazon は 4 つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービスです。Amazon の詳細については以下の URL をご参照ください。

www.amazon.com/about

 

 

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